診療案内 Treatment

  1. トップページ
  2. 肥満外来

肥満外来

体重だけでなく、これからの健康を考える肥満治療

  • 食事に気をつけてもなかなか体重が減らない
  • 健康診断で血圧や血糖値を指摘された
  • 年齢とともに体重が落ちにくくなった

肥満は、単に見た目や体重だけの問題ではありません。高血圧、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝などの生活習慣病と深く関係しており、腎臓にも大きな負担をかけることが知られています。
当院では、単に「体重を減らす」ことだけを目的とせず、血圧・血糖・脂質・腎機能などお身体全体の健康状態を確認しながら、お一人おひとりに合わせた医学的根拠に基づく減量治療を行います。

肥満と腎臓の深い関係 

肥満になると、体格に合わせて全身へ血液を送るため、腎臓が常に過剰に血液を濾過する「過剰濾過状態」となり、腎臓のフィルター(糸球体)に大きな負荷がかかります。さらに高血圧や糖尿病の併発、肥満そのものによる「肥満関連腎症」によって腎機能低下(慢性腎臓病:CKD)のリスクが高まります。腎臓は自覚症状が出にくいため、当院では将来の腎障害を防ぐ安全なアプローチを大切にしています。

「肥満」と「肥満症」の違い 

日本では、BMI 25以上を「肥満」と定義しています。
【BMIの計算式】 BMI = 体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)

ただし、BMIが25以上だからといって必ずしも治療が必要なわけではありません。肥満に伴い、高血圧、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、腎臓病などの健康障害が生じている(またはそのリスクが高い)場合に「肥満症」と診断されます。
当院ではBMIの数値だけで機械的に判断するのではなく、各種検査結果や既往歴、生活習慣を総合的に確認した上で治療方針を決定します。 

flow 診療の流れ

  • 1.問診・診察

    現在の体重や体重変化の経過、食生活、運動習慣、既往歴、現在服用中のお薬などを詳しくお伺いします。 

  • 2.健診データ確認・検査

    まずは直近の健康診断結果や他院での検査データをご持参ください。必要に応じて追加の血液検査・尿検査(血糖・HbA1c、脂質、肝機能、腎機能、尿蛋白など)を検討・実施します(自費5,500円)。

  • 3.治療方針の決定

    生活習慣(食事・運動)の改善を基本とし、状態に応じて適切な薬物療法を組み合わせます。 

  • 4.定期的なフォローアップ

    体重の推移だけでなく、食欲の変化、副作用の有無、血圧、血液検査結果などを確認しながら、安全に治療を継続します。

philosophy 腎臓内科として大切にしていること

極端な食事制限や急激な減量は、筋肉量の低下や栄養不足、脱水症状を引き起こす恐れがあります。特に腎機能が低下している方の場合、高タンパク食や脱水が腎臓へのさらなる負担となることがあります。
また、GLP-1受容体作動薬等による吐き気や食欲低下に伴い水分摂取量が減ると、脱水から腎機能を悪化させてしまう危険性があります。
当院では、必要に応じて腎機能や電解質バランスを定期的にチェックし、健康を損なうことのない安全な減量を目指します。

therapy 治療方法

食事療法・運動療法

減量治療の基本は、あくまでも食生活と運動習慣の改善です。

  • 年齢、体力、持病、腎機能の状態によって適切な食事・運動量は異なります。 
食事
極端な制限ではなく、現在の食事内容を見直し、無理なく長期的に続けられる改善案をご提案します。 
運動
歩く時間を少し増やす、エレベーターではなく階段を使うなど、日常生活の中で取り入れられることから始めます。 

薬物療法(処方薬のご案内) 

生活習慣の改善のみでは十分な効果が得られない場合などに、医師の診察のもと薬物療法を検討します。患者様のお身体の状態や持病、服用中のお薬を確認した上で処方いたします。

  • リベルサス一般名:セマグルチド
    特徴
    GLP-1受容体作動薬の内服薬(飲み薬)です。食欲を抑え、満腹感を得やすくする作用があります。
    服用方法
    通常3mgから開始し、1日の最初の飲食前の空腹時にコップ約半分の水で服用します。
    区分
    自費診療(国内では2型糖尿病治療薬として承認されていますが、減量目的での使用は適応外・自由診療となります)
  • マンジャロ一般名:チルゼパチド
    特徴
    GIP/GLP-1受容体作動薬の週1回皮下注射薬です。強い食欲抑制作用と満腹感の持続効果が期待できます。
    服用方法
    通常、週1回2.5mgから開始し、効果や副作用を確認しながら段階的に用量を調整します。
    区分
    自費診療(国内では2型糖尿病治療薬として承認されていますが、減量目的での使用は適応外・自由診療となります)
  • ゼップバウンド一般名:チルゼパチド
    特徴
    マンジャロと同じ有効成分を持つ週1回の注射薬で、日本国内で「肥満症治療薬」として正式に承認されています。
    区分
    自費診療

副作用・注意事項

GLP-1・GIP/GLP-1関連薬の主な副作用として、吐き気、食欲低下、胃部不快感、下痢、便秘、嘔吐、腹痛などがみられることがあります。特に嘔吐や下痢、水分摂取量の低下が続くと脱水を起こし、腎機能に悪影響を与えるリスクがあります。症状が強くあらわれた場合は無理に服用・使用を続けず、必ず医師にご相談ください。

無理な減量は行いません

当院では「短期間でできるだけ多く痩せる」ことだけを目的とした治療は行いません。また、薬の量を増やせば増やすほど良いという考え方もいたしません。  体重の数値だけでなく、血圧・血糖・腎機能・栄養状態などを総合的にチェックしながら、将来にわたって健康的に維持できる適正体重を目指します。
※医学的に治療の必要性がないと判断した場合や、安全に使用できない持病・状態がある場合は、ご希望があっても薬剤を処方できないことがございます。あらかじめご了承ください。

price 費用について(自由診療)

肥満・減量を目的として保険適用外(自費診療)で薬剤を使用する場合の費用は以下の通りです。

初診料
2,000円(税込)
再診料
0円
■ 初診限定セット
項目 料金(税込)
リベルサス 3mg
(内服薬 / 30日分)
8,000円
リベルサス 7mg
(内服薬 / 30日分)
16,000円
マンジャロ 2.5mg
(注射薬 / 1本)
3,000円
マンジャロ 5.0mg
(注射薬 / 1本)
5,000円
マンジャロ 7.5mg
(注射薬 / 1本)
7,000円
マンジャロ 10.0mg
(注射薬 / 1本)
9,000円
ゼップバウンド 2.5mg
(注射薬 / 1本)
4,000円
ゼップバウンド 5.0mg
(注射薬 / 1本)
7,000円
ゼップバウンド 7.5mg
(注射薬 / 1本)
9,000円
ゼップバウンド 10.0mg
(注射薬 / 1本)
11,000円
  • ゼップバウンドの料金は、保険診療対象外の場合の料金です。 
  • 状態の把握や安全性の確認のため、必要に応じて血液検査・尿検査等を行う場合は別途検査費用がかかります。
    例)血液・尿検査が必要な場合:別途費用5,500円(税込)
  • 薬剤の全国的な供給状況等により、ご希望の処方ができない場合があります。 

お気軽にご相談ください

「最近、急に体重が増えてきた」 「健康診断の数値が悪化していて不安」 「自己流のダイエットではなかなか結果が出ない」
どのような小さなご相談でも構いません。当院では、内科・腎臓内科の専門的な視点から、「体重の数字」だけでなく「その先の健康な暮らし」を見据えた肥満治療をご提供いたします。